コンサータ・ストラテラ

ADHDの薬コンサータの副作用・メリットとデメリットを比べてみた

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ここ一年以上ほど、息子はコンサータを服用しているわけですが、副作用と思われる症状がないわけではありません。
薬物療法をする場合のメリットとデメリットについて、考えてみました。
なお、個人差がありますので、あくまで一例としてお読みいただけたらと思います。

一番の副作用は食欲不振

ポピュラーな副作用だと思いますが、息子の場合も副作用として現れるのは食欲不振です。
特に昼食時は一番お薬がよく効いている時間帯なせいか、あまり昼食は美味しくは食べられない、と言います。
そうは言っても、残したりすることはなく、出されたものは一応完食するようです。

この副作用も一番よく現れていたのは投薬開始してから数ヶ月くらいかな、と思います。だんだんと身体の方も慣れてきて、今ではそこまで食欲不振については何も言わなくなってきています。(ただ、薬が切れている夕食時と昼食時では食欲には違いはあるようです)

身長も順調に伸びて、私を追い越しているので、大きな心配はなさそう、と判断しています。



人の話が聞けるようになる

これも集中力が増して、一点集中できるようになるからだと思うのですが、人の話が聞けるようになる傾向があります。
これがないと、いろんな事が気になって気になってしまい、人の話を聞こうとしても気が散って聞けないそうです。
例えていうなら、ノイズだらけのラジオで声を聞き取ろうとしても無理な状態。
あるいは、ゴミだらけで地面が見えないような道をまっすぐ歩け!と言われているような状態だそうです。
お薬が聞くと、ノイズが少し減る(しかし健常の子のようにゼロにはならない)、地面に落ちているゴミが減って道がよく見えるようになる(しかしゴミがゼロになるわけではない)、という感じのようです。
そりゃ、学習が定着せず欠落してしまうのももっともだ、と思います。

頭の回転速度は変わらない

息子は勉強には時間のかかる方だと思っています。
横で暗記系の勉強していると、私よりは暗記力弱いのかな〜と思ってしまうこともしばしば。。。
とはいえ、難しい数学の問題なんかは私より先にピピピピっと答えにすぐにたどり着くことが多いです。
それも特殊で、過程をすっとばしていきなり答えにたどり着いてしまう。
主治医によると、頭の回転が早すぎる状態だと言われていて、これも発達障害の子の特性のひとつのようです。
この回転速度については、コンサータの有無に限らずあまり変わりはない感じです。

数学の問題が瞬時にわかる、となると良い特性のように思えるかもしれませんが、この回転の早さが原因で、ケアレスミスの原因でもあるので、諸刃の剣なんですよね^^; 悲しいことに。。。うまく使いこなして欲しいのですが。

学習をスポンジのように吸収できるようになった

私が一番大きなメリットだと感じられているのはこれです。
投薬していなかった頃に抜け落ちていた学習を復習しているとき、それこそスポンジのように吸収していってくれました。
ADHD、と一言に言っても、全く投薬が不必要なレベルの子もいますが、息子はやはり医療対象レベルだったのだなと思います。
もちろん、ただ投薬するだけではなく、高頻度で、じっくり子供をカウンセリングしていただいたことも功を奏しています。

自信をもって毎日を過ごせるようになってきた

私からすれば、普段の息子の頑張りも知っているので、自信をなくす必要はないと思っていますが、息子自体は学習の取りこぼしなど、やはりクラスメートと自分を比較して落ち込むことが多くあったようです。
ぼくはばかだ、ぼくはどうしてできないんだ、などなど。。。今思うと悲しくなりますが。。
そんな状態から少しずつ自分でもできる、自分も人と同じようにできる、という状態になり。卒業間近な頃には、分からない問題をお友達に教えてあげたりもできるように変わっていき、自信を少しずつ持つようになっていました。

「勉強するのが楽しい!」
そういう言葉が出るようになったのも、この頃だったと思います。

メリット・デメリット

メリットとデメリットを比較すると、うちの場合はメリットの方が大きいので薬物療法を取り入れていますが、お子さんによっては合う・合わないもあります。
コンサータよりもストラテラの方が良い場合もありますし、新しく出たインチュニブの方が適しているパターンもあります。
もしくは、この3つの薬以外のものが効果がある場合もあります。
うちも、衝動性の部分ではコンサータよりもエビリファイの方が効きましたので。
あくまでもお医者さんと相談しつつ、慎重になられるのが良いかと思います。

一番の基準のひとつとしては、本人の気持ちも大切

私は小学校4年生の頃に飲んでいたあのお薬、もう一度チャレンジしてみたい?と息子にききました。息子が即答したので、チャレンジさせてやることにしたのですが、親が決めてしまうのではなくて、本人に決めさせることもある程度の年齢であれば必要だと思います。
こまっている感が強いのであれば、希望するでしょうし、そうでもないならどちらでも良い、と答えるかもしれません。その辺から、本人の困り感が推測できたりもするんじゃないかな?と思います。

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ABOUT ME
りりん@マナハム管理人
高校生の息子を育てる母。勉強方法や子供の接し方研究中。 息子(最低評価で万歳の通知表→偏差値60程度の進学校に合格)子供のADHDに困り果てた小学生時代を経て、中学校からようやく子育てが楽しめるように。 Webのお仕事20年程度。