ADHDの対応

ADHDとの付き合い方。最善を尽くしつつ、あまり期待しないというおかしなバランスが楽になるコツかも。

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小学校・中学校と発達障害児を育ててきて思うことがあります。それは「大きな期待をしない」ということ。もちろん、長期的な目でそういう希望をもっておくことはもちろん大事だと思うのですが、近い将来としては「ほんの一歩進んでいればいいかな」くらいの気持ちがちょうど良いのかなと最近思っています。

劇的に成長する、ということはありえないとわかってきた

小学生の頃は、よくこういう間違いをしていたな、と今では思います。

「これだけ勉強したのだから、今度のテストは90点以上は取れるだろう!」

とか、私自身の経験値からの予測での希望を、息子に当てはめてしまっていたのです。そのことで思い通りにいかない時、どうしてもちょっとテンションが下がった親を見せてしまうことになります。
時には叱ってしまったりもしました^^;; そんなことしても仕方ないのに。

あまりにも大きな希望を抱きすぎないことが、イライラ育児にならないコツなのかなあ、と最近は思えてきました。



突出した才能がないからこそ、勉強にがんばる

息子はものづくりなど大好きな分野のことはあります。
だけど、それで食べていける、というほどに突出した才能ではありません。
せいぜい、他のことよりは取り組むのが好きだから苦にならない、という感じかなと感じています。

世間では色々と才能のある発達障害のお子さんが取り上げられて、我が子も何か突出したものをもっているはず!と思いたくなった時期もありました。

でも、だんだんと年数を重ねて育てていくに連れて、あまりそれほど大きな才能をもっているわけでもないということも分かってきました。

親自身のことを考えてみたら、わかると思います^^;; 耳が痛いですけど(笑)

私自身がそれほど大したことないのだから、この子もそこそこの子であるということ。これは才能を諦めているという訳ではなくて、

「好きなことで花開いたら素晴らしいけれど、今できることは勉強だよね」

というスタンスになります。
突出したものが今のところ見当たらないのであれば、汎用的に通用する勉強をさせておく、という風に考えています。
学習の中から興味のある分野ややりたいことが見つかってくる場合もありますし。

前より一歩進んで入れば御の字、くらいに思ってゆるく見守る

周囲の健常の子と比べるのは意味はない、と頭では分かっていても、それがなかなかできなかったのが、小学校時代でした。
小学校では色々とトラブルや合わない先生との私の問題もあったりしたため、息子には風当たりが強い状況になっていたのも事実です。

学校区を変わったことで、それらがいったんリセットされて、新しい環境で学ようになり、私も周りの子と比べることがどんどん減っていきました。

それと同時に、中学校では平均点や順位がつくことで、思っていたほど息子ができない子、というわけでもないという事実が分かったから、というのも一因です。

例えば順位であれば、総合順位が下がってしまったとしても、教科別で点数が前より良いのがあればOKですし。
全体的にドーンと落ちてしまったとしても、何か学べるものがそこからはたくさんあるはずなのです。

目先の結果に振り回されず、過程を見るようにしたいです。
過程を見て、良いところを褒めてあげることで、「がんばる力」が積み重なっていくように思えるからです。

比べるのであれば、少し前の息子と今の息子を比べること。
きっと、何かの進歩があるはずだよなあと思うのです^^

健常児との差はいきなりは埋まらないが、確実に発達していることに目を向ける

健常児の差、とよく言われますが、物事によっては健常児の子の方が優れている点もあれば、よく見てみると逆で、息子の方が優れているように思える部分もあるわけです。

例えば、息子の場合だったら「親に素直である点」があげられると思います。
中学生くらいにもなると、親の言うことを全然聞かない子、もよくいると聞きますが、息子の場合は比較的親の言うことをよく聞くし、意見に耳を傾けることもしてくれます。(何もかも言いなりというわけではありませんが)

あとは、「真面目であること」です。

1学期の頃はよく忘れたりしていた宿題のメモや、提出物の出し忘れなども、2学期からは皆無になりました。

これはしつこく私がメモ用のバインダーを毎日カバンに入れておくように指示して、朝送り出す時にはいつも、

「教科の先生が言った宿題は全部メモしようね。覚えても忘れるのが人間だから」

としつこくしつこく言い続けてきたから、も一因かもしれません^^;
ほぼ脅迫めいていたのかもです(笑)

でもそのおかげか、毎日キッチリメモをとったバインダーを見せてくれるようになってきました。
とにかく、同じフレーズを言い続けて、習慣づけてしまうことかな、と思います。

ゆるく見守りつつも、時間は無限にはない。最善を尽くしてサポートしたい

ゆるく見守ると相反しているように感じますが、だからといって放置するのはよくないと思います。

なぜなら、「発達障害の子は勝手にできるようにはならない」からです。

時間は無限にあるわけではないのだから、今できるサポートを精一杯に段取りよく!進めるのは心がけておきたいなと思います。
そのために毎日教材の準備や今日の勉強をスムーズに進めるための段取りなどを、息子がいない時にきっちり準備していたりします。

それでも、なかなか計画通りに全てできないこともあり、私の「これだけ勉強させたい!」という欲がまだ出ているのかもしれないです^^;;;
もう少し無理のない効率的な計画を立てる、というのが私の今のテーマだったりします。

やれることはベストを尽くしつつ、進歩がなくても長い目で見て諦めない、というところでしょうか。せっかちな私には修行のようでもありますが、頑張って応援に徹したいと思います。

これからも紆余曲折あるでしょうが、ゆるくあまり期待せずに見守る、をキーワードにして、イライラしない育児を心がけていきたいです^^

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ABOUT ME
りりん@マナハム管理人
高校生の息子を育てる母。勉強方法や子供の接し方研究中。 息子(最低評価で万歳の通知表→偏差値60程度の進学校に合格)子供のADHDに困り果てた小学生時代を経て、中学校からようやく子育てが楽しめるように。 Webのお仕事20年程度。