勉強にイライラどころか、暴言・暴力?だった我が家
こんな光景にイライラするのなんて、日常茶飯事でした。
私の息子は、そもそも地頭もよくなくIQもグレーゾーンでギリギリ通常範囲、おまけにADHDを持ってるので、集中力が全くなく、小学校時代は本当に大変でした。
つまり、ちょっと出来の悪い子、でした^^;;;;
ADHDの子供なら普通の子供と違うから、参考にならないんじゃ?そう思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
いろんな子供と接してみて思いますし、指導されている先生方もおっしゃいますが、ADHDの子供への対応方法は、「前向き・プラスの言葉が基本」で、普通の子にも有効なのです!
息子が育てにくかったため、色々試行錯誤してたくさんの本を読み漁り、工夫に工夫を重ねて・・・今は偏差値60程度の進学校に通う高校生になりました。
今でこそ落ち着いていますが、息子が小学生の頃は、私は勉強にイライラしていたのは毎日のこと、あまりにも言うことを聞かなかったりする息子に暴言を浴びせたり、時には叩いたりしてしまうことだってありました。
怒っても仕方ないとわかっていても、メラメラと湧いてくる感情に対処するのは本当に難しいんですよね。自分がこんなに怒れるのかとびっくりしたものです。
でも、効果のある方法は沢山ありましたし、対処することで先に進めます。
ここでは、子供の勉強にイライラする本当の原因、対処法などを紹介して、悩めるお母さんの解決の糸口になればと思います。
子供の勉強にイライラする原因って何だろう
子供の勉強にイライラしてしまう原因って何だと思いますか?
いろいろと理由は出てきますが、つまり親の思うように行動してくれないから、と言えますよね。
これはつまり、「期待しているような行動をして欲しい」とも言えます。
親だったら、やるべき事をやって、元気に楽しい学校生活を送って欲しい、こう思うのは当然ですから、こう思うことも当然だと思います。
あとは、子供自身がキレてしまう場合もあります。
宿題に取り掛かったはいいものの、全然わからない・・・という状態だった場合、わーー!っと怒り出して、プリントを破いたりぐしゃぐしゃにしたり、懐かしいです(笑)
平静を保とうとしていても、こういう子供を目の前にすると怒ってしまうのも当然です。
でも、このままの状態が続いたらお互いに悪循環になってしまいますよね。
糸口を見つけて、日々のイライラが解消し、前向きな日々になるための原因や対処方法を紹介していきますね。
ぜひ、ひとつでもやってみてください!
怒りたくないのに怒ってしまう。自分を責めなくていい
誰だって怒りたくて自分の子供を怒っているわけではありません。
と毎日決心を新たにしていました。
しかし、もって15分とか20分。子供の態度にジリジリとしてきて、イライラの火がついたかと思えば、どっかーーん!と爆発。。。そして後悔、なんですね〜
母親だって、イライラをぶつけたいわけではないんです。
根底にあるのは、「学校で勉強を楽しめるようになってほしい。学ぶことを楽しんでほしい」というのが本音ではないでしょうか。
綺麗な机で勉強道具を片手に、子供はコツコツと勉強をし、横でお母さんはリラックスしてコーヒーを飲みながら読書・・・そんな光景が理想ですよね。
でも、言うことを全然きかない子供。やりたくない!わからない!とイライラして怒り出す子供を目の前にしていると、平静を保つのも難しくなるのは当然です。
お母さんは、自分を責める必要なんて全くないと思います。心の奥底では、子供の成長を願い、勉強がわからなくなったら可哀想だからなんとかしてあげたい、と思っているはずです。
まずは、自分の頑張りや子供を思う素直な気持ちを認めて、「ああ、私はイライラしてるけれど、本当は子供がよくなってほしい、と思っている気持ちの現れなんだよなあ」と再確認してみてほしいです。
親のゆとりの時間や相談する相手を見つける大切さ
私と同じように、比較的育てにくい子の先輩ママに相談した時、このように言われました。
このようにブーブー文句を言う子供を目の前にして、難しいのは当然ですし、このアドバイスって、当たり前のことを言ってるだけのように思いますよね。
私も当時そう思いました。
でも、この言葉って本当に深くて、その通りなんだなあと今では思えます。
ほんの少し、1分でもいいので、大らかな気持ちを持つ努力をしてみませんか?
- この宿題をやらずに学校に行ったところで、大したことじゃない
- この子なりにストレスがたまっているのかもしれないなあ
- 今できなくても、将来できるようになるかもしれない
こんな言葉を自分にかけてみたら、少しだけ余裕が生まれるような気がします。
どうしても、目の前の「今」のことだけにフォーカスしがちなのが母親だと思いますが、少し長〜い視点に移してみると、気持ちも楽になると思います。
また、これは逆説的なのですが、どこかで子供に対して、前向きな諦めの気持ちを持つことも大事だと思っています。
算数が大の苦手な子が、短期間にして大の算数好きになったりしませんよね?
自分でも思い返してみたら、苦手な教科はず〜っと苦手傾向だったと思うんです。
でも、ふとしたことで苦手なはずの教科が得意に変わる、ということもあります。
なので、前向きな期待は持ちつつも、この子はこういう子なんだなって受け入れてあげる必要があります。
そして、大切なことは、ストレスを吐きだせる相手や、相談できる相手を確保しておくことです。
子育ては重労働です。特に、育てにくい子供の場合は、お母さんの苦労は計り知れません。
誰にも何も言えない、一人で抱え込んでいると、ストレスで潰れてしまいます。
かく言う私も、ママ友にはほとんど相談できずにいました(どうしても自分の子供の方が、出来が悪く感じて惨めになってしまうのです)
結局、一番相談してたのは自分の母親でした^^;;;
私の場合は、旦那は聞き下手なのでNGでした(笑)
育てるのが辛くて、勉強のできなさ具合に愕然として、泣いて電話したのは数え切れないくらいです。
話すことで、徐々に落ち着きを取り戻せたりもするんですね。
小学校時代に一番大事なこと、中学校や高校は?
さて、子供の勉強にイライラするのは、まず何と言っても小学校でした。
中学に入ってからや、高校に入ってからもイライラはありますが、質が違います。
この話はまた改めて書きますね。
ところで、小学校時代に一番大切なことはなんでしょうか?
勉強や友達関係も大切ですが、この時期に一番大切にしたいことは、「頭の素地をつくる時期」だということです。
ひとことで簡単に言うと、「頭をよくする時期。つまり考える力を伸ばす時期」ということです。
少々学校の宿題ができるできない、は置いておいていいと思います。
そもそも、小学校の成績が人生に何か影響を及ぼしますか?
難関中学の受験をするならともかく、ほとんどの場合は小学校の成績が悪かろうが、人生に関係ないはずです。
それよりも、
と思う気持ちを育ててあげることの方がずっと大切です。
とにかく、「勉強を嫌いにさせないこと」を最重要ポイントにして、それを軸に考えてみることをオススメいたします。
でも、そもそも勉強がわからないから怒っているのに、勉強を嫌いにさせないとか無理じゃない?と思いますよね。
イライラせずに、成績も同時に上げたいというのもお母さんの本音ですよね。
全く同感です。なので、子供に合わせてこちらの手法を変えていきましょう!!
勉強にイライラせず、かつ成績をあげるポイント2つ
まず、人間には知的好奇心があります。
本来、学ぶ・新しいことを知る、ということは楽しいはずなんです。
漢字ドリルに計算ドリル、問題集・・・こういうのって単なる「作業」だからつまらないのです。
勉強にイライラせず、かつ成績を上げるために大切なポイントが2つあります。
1 勉強内容のレベルを子供に合わせる
そもそも、その勉強内容は子供に合っているのでしょうか?
みんなと同じレベルを保っていないと心配・・・という親の気持ちはひとまず置いておき、「学ぶことを楽しくさせる」には、まずは子供のレベルに教材を合わせてみましょう。
少し下の学年の教材だったら、スラスラ解けることもあります。
そこで生まれるのは子供の、「できた!」という感触です。そんな時に、思い切り褒めてあげましょう。
レベルの下がった問題ばかりをしていたら心配・・・という気持ちもわかります。
でも、これを繰り返して、達成感を積み重ねることで、確実に学力も上がっていきます。
勇気を持って、ちょっと遡って勉強してみることをおすすめします。
2 勉強をリラックスタイムにする
どうせ勉強をするのなら、楽しくなる方法を考えましょう!
私はよく息子とお菓子を用意して、算数のちょっと難しめの文章題を絵を書きながら図解して、一緒に解いていました。
例えば、私はかなり難しい文章題、子供は簡単な文章題(子供にとっては難しい)をそれぞれ用意して、長く時間をかけて絵を描きながら解くんです。
あーでもない、こうでもない、と思いながら、時には面白い絵ができたりして楽しかったです。
とにかく、勉強の雰囲気をにこやかで楽しいものにする、を心がけることです。
子供の勉強にイライラしないための勉強法6つ
では、私が実際に子供にやってみて効果的だった代表的な方法を6つ紹介しますね。
先ほど紹介したポイント2つを心がけて、お子様に合わせてアレンジしつつ取り入れてみてくださいね。
1 実物を使って勉強する
まず勉強といえば、問題集・ノート・筆記用具の3点セットですが、いったんこれを忘れてみましょう。
特に、算数の文章題が解けない子供は、実物での体験が圧倒的に不足していることがほとんどです。
キャラクターやお菓子の消しゴム、図形であれば積み木や折り紙を切り貼りしたり、とにかく手を動かして実際にやってみるのがいいです。
これを繰り返しているうちに、脳内でイメージする能力が育ち、やがて実物を使わなくてもできるようになります。
国語も文章ばかりで楽しくない場合は、挿絵を一緒に書いてみたり、段落ごとに図解するなどしてみましょう。
文章がイメージ化できる頭の素地を育てておくと、将来難しい文章を読む機会が増えた時、確実に役立ちます!
2 ご褒美の積み重ねを活用
子供が小学生のうちは(息子の場合、中学生でも有効でした)、ご褒美の積み重ねもとても効果的です!
単純に、「この課題ができたら、このご褒美ね」というものです。
ご褒美で釣っている、という賛否両論の意見がありますが、どうしても気が進まないけれどやらなくてはならない宿題、というものもあるんですよね。
あるいは、全く面白いくないけれどやらなくてはならないこと。
大人でも気が進まない仕事の後の飲み会、はご褒美として楽しみだったりしますよね(笑)
子供も同じです。
この場合のご褒美は、一回で終わりのものよりは、積み重ねるものがベストです。
私は15分だけ集中できたら、綺麗なグラスにビー玉やおはじきを貯める方法を使っていました。(シールなんかもいいですね^^)
これだと、自分が頑張った分が可視化されるので、やる気もアップしやり甲斐があります。
3 成功体験を見つけて褒めて、定着させる!
私は、お母さんは「自分の子供の成長ポイントを見つける名人」になって欲しいと思います。
日々の生活だとどうしても、周りの子供と比べたり、あるいは自分が子供の時と比べたりなどしてしまうかもしれません。
でも、それは知らないうちに「子供のできていない部分」を探してしまっていることになります。そうなると、どうしても子供を見る目が厳しくなってしまうのです。
それよりも、一年前、一ヶ月前、あるいは先週と比べて子供ができるようになったこと、成長したことを見つけて欲しいです。ほんの少しでいいので、何かそういうポイントを見つけたら、それをすかさず褒めるのがコツです!
褒められると、子供は褒められたことをもっとやろうとしてくれるので、そこを定着させていきます。子供の自信にも繋がります。
ぜひ、成功体験を見つける名人になってください。
ぐちゃぐちゃの部屋の中でも、ひとつだけ「できたこと」を見つけるお母さんの挿絵です。
マイナスな点には目をつぶり「子供のできた点」だけにフォーカスして自信をつけさせる、これを一目で表現されてて印象的でした。
この本は、何回も何回も読んだ、大切な本です。ADHD向けに邦題がつけられていますが、原本はADHDの記載はなく、あくまで育てにくい子をうまく育てる方法、という内容になっています。
4 ポモドーロ・テクニックを活用
仕事の生産性を高める、ポモドーロ・テクニックはご存知でしょうか?
これは、25分間、思い切り集中して取り組んだ後に、5分間の休憩をする、というのをワンセットとして繰り返す手法です。
(参考:生産性がグングン上がる!「ポモドーロ・テクニック」って知ってる?)
https://next.rikunabi.com/journal/20161026_m1/
25分間の集中が難しい場合は、もう少し短くするなど、子供に合わせて使うといいと思います。短時間だけ思い切り集中して、休憩を入れる。
この時、勉強が面白くなってきたところで止めると、もっとやりたくなるのでポイントですね。
5 個別指導、家庭教師の活用
ここまでは、親の立場として取り組めるものを紹介していましたが、個別指導や家庭教師といった、外部の力を借りるのも良い方法のひとつです。
ただしこの場合のポイントは、全てを丸投げにしてしまわない、ことだと思います。
できるだけ指導者とコンタクトを取るようにして、以下を確認しておきましょう。
- 勉強でつまづいている箇所はどこか
- 授業中の態度はどうか(興味を持ってる?楽しそうにしてる?)
- 家庭でできることはないか
私は、両方とも使いましたが結局長く使ったのは家庭教師の方でした。
もう何年もお世話になっていて、勉強だけでなく色々と相談に乗っていただき、頼りにしています。
なぜかというと、合う先生であれば、その先生の対応方法を見ることで、こちらも子供との接し方を学ぶことができるんです。
家庭教師の場合は、個別指導よりも高い場合が多いですが、合う先生に出会った場合の効果はかなり高いので、余裕のある方にはおすすめします。
6 集団塾やオンライン指導の活用
子供が比較的成熟しているけど、家ではやる気にならないタイプだったり、負けず嫌いで友達と競いたいという気質を持っている場合は、集団塾も有効です。
息子の場合は、集団塾が活用できるようになったのは、中学に入ってからでした。
それまではやはり、「自分に直接教えてくれている人」がいる状態の方が集中できるらしい様子でした。
集団塾の良い点は、比較的教えるのが上手で面白い先生が多いということです。
個別指導や家庭教師の場合は、先生の力量が様々なので、体験してみないとわからない点がありますね。
オンラインでの指導も、先生によっては合います。
息子は英語のオンライン指導をずっと受けています。良い点は以下。
- 画面を録画して、あとから振り返ることができる
- (相手のITリテラシーによるが)直接問題に書き込んでいるのを見たり、 あとから書き込んだ画像を共有できたりする
- (家庭教師も同じだが)通う必要がなく、便利!
とにかく、体験してみることだと思います。
以外な手法が子供に合ってたりすることもありますから、面白い発見があるかもしれません。
何より、子供に合う先生を見つけた時は、「勉強が飛躍的に好きになるかもしれない大チャンス」です。
家庭教師や塾は、無料体験が大体のところはできるので、まずは体験してみることをおすすめします。
極端に得意不得意がある場合は発達相談も有効
勉強が苦手、という子供は決して少なくはないですし、学びを重ねていくことで、身についていきますが、極端にある分野がものすごく苦手、という子供もいます。
例えば、国語は普通にできるのに計算関連が一切理解できないとか、あるいはその逆などです。
その場合は、その子に合わせて指導してもらえる機会を増やしていくことが、能力アップにつながります。
息子の場合は、国語が苦手でしたが学習障害として診断がつくほどではありませんでした。
ただ、ADHDについては小学校就学前くらいから見られたのですが、今ではもう少し小さい幼少の頃から子供に合わせて対応しておけばよかった、という後悔もあります。
「もしかして、発達に問題があるのかも?」という疑問と向き合うのはとても難しいのですが、私がADHDの息子を育てていてひしひしと感じていることは、
普通の子は自然に学んでいくことでも、この子は学ばないことがある。
でも、サポートをしてこの子に合わせた方法で学ばせるとちゃんと身についていく。
ということです。
そういう意味でも、子供に合わせた対応を取るということは、子供の能力アップへの近道だと言えます。
周りと比べないのは難しいけれど、一番効果がある
学校生活は、周りの同級生と比較される場です。
そのような環境に置かれつつ、周りと自分の子供を比べないでいることは、そうそう簡単ではないと思います。
子供にとっても、「友達はできるのに僕にはできない」という場面を見つけてしまうと、自信をなくしてしまうことは当然でしょう。
そんな話を聞いてガッカリしたり、、などは数えたらキリがないくらいです。
このような環境の中で、どうやったら周りと比べずに、自分の子供がより良い方向に育つように導いてあげることができるか。
それは、過去の子供と比較して子供の成長したポイントだけに目を向けていくということです。頭で覚えておくだけではなくて、記録をつけてみましょう。
子供の成長ポイントの記録をつける
- 簡単な文章題を絵に書いて説明できた!(○○年○月○日)
- 20分が限界だったのに、30分集中して勉強できた!(○○年○月○日)
- 読書に興味がなかったけど、○○ジャンルのものなら食いついた(○○年○月○日)
過去にできなかった事ができるようになった記録があると、励みになりますし、あとから読み返してみると「そうか〜これもできていなかったなあ。成長したな」と感じることができます。
学校で比べられて自信をなくしていても、自分のできるところを認めてくれる親がいたら、きっと子供は嬉しいはずですし、もっと頑張ろう!という気持ちも出てくるのではないでしょうか。
「人と比べない」、ということは子供にとって一番効果的な処方箋だと思います。
励まして、頑張る力を育てていきたいですね。
子供は学ぶ楽しさを知り、親は子供の成長を楽しむ、という姿勢が最強!
小学校に入って勉強が始まってから、子育ての難しさや勉強への向き合い方など、本当に難しくて、育てながら一喜一憂しつつ親としても学んでいきました。
今は子供は高校生になり、難しい勉強内容に取り組んでいますが、難しい内容でも向き合って頑張れるためのパワーになるのは、「学ぶ楽しさを知っている」ことだと思います。
歴史でも化学でも物理でも。。この世の知らなかったことを知るのは面白い!そんな探究心溢れた子供に成長して欲しいな、と思います。
そうすれば、日々の勉強の課題にも楽しみを見つけられる子になるのではないかと思うのです。
お母さんの立場だと本当に大変なことが多く、頭でわかっていても難しい事も多々あるでしょう。
子供の成長は一朝一夕でどうにかなるものではありませんので、期待せずゆるく見守る姿勢を持っていただきたいなと思います。
子供のことばかりを考えていると、どうしても近視眼的になってしまいますので、お母さん自身の楽しみを大切にして、ゆったりと見守ることが大切だと思います。
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