ADHDの息子は一般常識があまり身についてないところがあります。日常生活に困るほどではありませんが、国語の長文やふとした会話の時に「そんなことも知らないの?」と驚くことがあります。
友達づきあいにおいても、常識感がまだ弱い
息子は中学校で友達がいないわけではありませんが、深い友達づきあいというのを経験したことがありません。
たわいもない会話を楽しんだり、おしゃべりしたりする友人がいるだけで、思春期らしい深い会話というのは、まだまだできる状態ではありません。
「おまえ、わがままだな〜」
と1学期の頃は言われたりもしていました。
どうしても一人っ子で、独りよがりになっている部分もあったんだろうと思います。その都度、一緒に「どういう行動が適していたか・相手の気持ちになってみること」を考えて伝え続けるようにしています。
「自分がやりたい!と思ったことに走らずに、まずは「やってもいい?」と聞いてみること」
「自分がしたいと思っても相手もしたいかもしれないから、「遠慮」してみること」
なんかを懇々と伝え続けて、最近はそういう話もほとんど聞かなくなりました。
でも、ADHDゆえ身についていないことも多いので、事あるごとに伝えつづけていくのは家庭の仕事なんだな、と認識しています。
こればっかりは気長〜〜に伝え続けるしかないと思っています。
そして、うまくできた時には思い切り褒めてあげて^^
達成感を知ってもらって、そういう風にいくといいなと思っています^^
時事問題や季節の行事、一般的な常識が身についてなくて驚くことも
息子はADHDの脳をしているので、興味のあることは驚くほど詳しく覚えていますが、興味がないことは全く知らなかったりします。
小学生の頃、例えば大晦日が何月何日かわかっていなかったりしたことがあって、愕然としてしまいました^^;;
本当に、「当たり前」という言葉が通用しない子なのです。
日常生活の会話で知識の杭を打っていく
こういうことを身につけるために、日常生活で色々な経験をしたり、ニュースを見ながら会話をしたりなど、そういう身につけ方はもちろん必要ですが、それだけでは中々身につかないのも事実です。
これも、「興味のないことはあんまり気持ちが向かない」という特性があるゆえかもしれません。
とはいえ、こういう会話が全くなしでも大丈夫なのかというとそうではないと思います。
興味がなかったとしても、どこか記憶のすみに引っかかっているかもしれませんし、ふとしたことで興味を持つ可能性はあるわけです。
大人としての役割は、一般常識のシャワーを浴びせることで、ふとした時にひっかかれるように知識の杭を打って行ってあげることかなと思います。
「あ!この話前に聞いたことあるなあ」
と思わせることができたら、しめたものかな、と思っています^^
時事問題集を使って意見をまとめる練習
息子との取り組みでちょっといいなと思っているのが、中学入試・高校入試の時事問題の問題集を使って、意見をまとめる練習です^^
息子と使っているのはこちらの本。
時事問題をただ読んでいくだけでは身につかないので、何かひとつテーマを決めて、自分なりにまとめたり、意見を考えて書いていきます。
これも、一人でやらせると全くできないので、私が横についてやります^^;
「全くなにも思いつかない」
なんて言うことはしょっちゅうです^^;;
なので何かヒントを出しつつ「こんな時にどうする?」と問いかけていると、何かしら意見が出てきたりします。
もちろん、ドンピシャの立派な意見だったりすることは、あまりありません。
でも、おかしな意見だったとしても否定しないようにして、
「なるほどね!それを実現するためにはどうしたらいいだろう?」
「なるほど、それもいいね。そのことは何と繋がっているだろう?」
などと否定をしないようにして、掘り下げていきます。
これが「けど」などを使って、否定する方向になってしまうと、とたんにやる気がなくなってしまうので、息子の場合は要注意なんです^^;
そして、出た意見は数日かけてまとめながら、プレゼンテーション用のシートのような形で作っていきます。
仕上げは、プレゼンをしてもらいます(笑)
この取り組みをやり出してから数ヶ月立っていますが、自分で文章を考え出す必要もあるので、国語力を身につけるためにも一役買っているかな?と感じています。
いずれにせよ、身につきにくい一般常識です。
・日頃の会話を意識すること
・問題集などでトレーニングの場を設けること
息子の場合は、この二本柱でいかないとうまく身についてはいかないなあ、というのが感想です。
無理させず楽しみつつをキーワードに、やっていきたいなと思っています。
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