昨日は塾の模擬試験でした。学習障害傾向のあるADHDの息子にとってこういう模擬試験や進学塾の授業は必要なのか?ちょっと考えてみたいと思います。
まず、この試験は年に数回ある全国模試よりはもう少し小さい位置づけのもので、実力をはかるようなものです。
本番は学校で2月中旬に行われるテストで、その予備試験の扱いになります。
息子の準備のゴールはその2月のテストで、そのテストでは高校受験の際の現段階での指標にもなるので、塾側もかなり力を入れているんだなあという感じです。
学習障害傾向のあるADHDの息子に模擬試験は必要?
息子は学習障害の傾向が少しだけあります。
通常学級の授業で困るほどではありませんが、いわゆる「理解」に到達するまでに、定型の子ならスムーズにいくところが、独特の過程を経て「理解」まで到達するような感じです。
いわゆる、「理解の仕方」が定型の子と全く同じではないということです。
口だけでの説明では分かるのに時間がかかりますが、目で見てわかるように具体化するととたんに理解が早くなるので、「見える化」することが息子の場合は特に必要だったりします。
ということは、「勉強」というものにおいては、それほど得意なものではない、とも言えるわけです。
そんな息子が全国模試などの大きな試験を受ける意味はあるのか?と思うこともしばしばです。
あまり勉強に力を入れずに、のびのびとさせてあげる・・という生き方も良いと思います。
息子がひとえにこのような模擬試験を受けたり塾に通ったりしているのは「周りの子についていきたい、テストでいい点を取りたい」という気持ちがあるから、というのが大きな理由としてあげられます。
また、学校の定期テストなど狭い範囲での立ち位置ではなくて、大きな土俵にたった時に自分自身はどのくらいの力量を持っているのか把握できること。
「擬似本番」というのをなんども体験することで、本番慣れしていくこと。
たとえ泣かされたとしても「ケアレスミス」というものにどうやって立ち向かっていくか体験していくこと。
これらの理由を考えると、私は行かせる意味があると考えています。
進学塾に行かせる意味はあるのか。
この全国模試を受けているのは大手の進学塾に通っているからなのですが、そもそも進学塾(集団塾)に通うことに意味はあるのか、という意見もあるかもしれません。
小学校の頃の息子であれば、まず絶対に選択することはなかったと思います。
その頃は、
・周りの音・人が気になるばかりで、興味の対象が飛びすぎて集中できていない
・そもそも人の話をじっと聞けない
・理解力が追いついていない
このような状態であったからです。
小学校6年生くらいから中学にかけて、薬物療法を開始したこともありこれらが解消されて、今は集団授業を受けられる土俵があるからこそ、大手塾が選択できるようになったのだな、と思います。
ただ、理解力はやはり定型の子に比べるとスムーズではない、という学習障害的な側面を持ち合わせている点は変わらず、という状態です。
フォロー体制が整っていないと進学塾は難しい。
これは切実に思うことです。
例えば、塾に任せっぱなしで家では何もやらない、という状態でしたら、とてもではないけれどお金の無駄だけに終わってしまうと思います。
もちろん器用に言われたことがすぐに理解できるような子であれば、塾に任せっきりでも成績はアップしていくことだと思いますが、息子はそのようなタイプではありません。
むしろ、全く逆のタイプとも言えるわけです^^;;;
なので、「理解」していくために、やはり体制を整えるということは必須だなと思っています。
息子の場合は家庭教師の先生と、私がフォローすることで、
・進学塾の授業
・進学塾でやることの予習復習
を、日頃の勉強の中に組み込んでいるわけです。
こういう風に進めていると、「これは塾のための勉強なんじゃないの?学校の授業に合わせるべきでは?」と思われるかもしれません。
でも、塾では学校の勉強よりもだいぶ先のことをやっている訳なんですよね。
なので、このように体制をとって進めていると、学校の授業でその単元を進める時には「復習」の状態になっているわけです。
さらに、一度頑張って定着させたものを再度学ぶことになるわけですから「取りこぼし」を防ぐことにもなり得るわけです。
また、塾で毎週行われるテストで周りと競争することによって、「もっと頑張ろう」という意識が芽生えるようになります。
これは、個別指導や家庭教師の授業だけではなかなか実現できないことだな、と考えています。
このような意味で、息子の場合は行かせる意味が多いにあると考えています。
勉強に取り組むことで最善のリハビリになっている。
息子はやはり発達障害の脳を持っているわけですから、うまく神経伝達できていない部分が多々あると思っています。
今では本当に学校での問題は皆無ではありますが、勉強においては理解の仕方が独特であったり特定のことが苦手であったりなど、やはり定型の子とは違う部分があります。
これはもう、このようなタイプの脳を持っている、ということなのでしょう。
それでも、「わからないからそのままにする」というわけには行かないのが現実です。
やはり「わかるための努力」をすることで、力をつけていくことはできますし、正常な考え方の道筋が少しずつ身について行くことも期待できます。
これらの面において、勉強というのものは最善のリハビリだとも言える、と思っています。
理科の論理的な問題を一生懸命考えたり、数学の文章題から頭の中でイメージを描いたりなど・・苦手なことはたくさんありますが、やり込んでいくことで少しずつできるようになっているのを目の当たりにしていますから、絶対に「できないまま」ではないのだと思っています。
事実、小学生の頃の息子と、中学生である今の息子は本当に比較にならないくらいに成長しましたし、成績も随分上がりました。
学習において絶対にできるようにならないだろうと思っていた文章題などでさえ、今では難しいものにも取り組めるようになってきました。
それらも、やはり息子が粘り強く頑張り続けたからこそだと思います^^
本人のモチベーションを下げないことが何より大事
それでも、毎日の勉強はなかなか骨の折れる仕事ですし、日々の中学校の宿題や課題は、息子にとっては退屈でつまらないものが多いわけです^^;;;
なので、一番大切なのは、モチベーションが下がらないように、やる気の芽をつんでしまわないように気をつけてあげることかなあと考えています。
息子の場合はポイント手帳を活用していることと、前向きな言葉がけを徹底すること、あとはADHDの対応の王道ではありますが「うまくできた時を見つけて、すかさず褒める!」ことかなと思っています^^
特に息子は叱られたり厳しくされるとモチベーションが下がってしまって、褒められることでどんどんやる気が出て、びっくりする量をこなすこともあるので、息子に合った関わり方をしていってあげる必要が多いにあるなと感じています。
これから3学期はテストも多く大変な時期になりますが、モチベーションが全ての要でもありますので、これを潰さないようにサポートしていきたいと思います。
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