中学に入ると、小学校の頃よりも議論したり発表したりする機会が増えます。息子はうまく理論立てて説明することが今よりももっと苦手でした。
最近は、授業の様子を私に教えてくれたり、随分と話すことも上達してきたように感じています。
勝手にできるようにはならない
定型発達の健常の子でしたら、説明の仕方ひとつをとっても、自然に周りを見ながら「こういう風にすればいいのか」と覚えていってくれます。
でも、発達障害を持っている子の場合はそうはいきません。なんでもそうなのですが、「勝手に覚えてくれる」という経験が私にはほとんどないので、何でも逐一手取り足取り教えないと、定着しないし覚えてくれないのです。
これが、こういう子を育てるのが大変、という意味にも通じるのだと思います。
当然うまく説明したり、自分の意見を言ったりなども最初はできなくて当たり前です。そこを責めてもかわいそうなのです。
まずは話すことを好きにさせてあげること
例えば私たちがあるプレゼンテーションをしなくてはならないとします。
スライドの作り方から発表の仕方まで何も覚えていないのに、「みんなと同じようにやってみなさい」とか「あなたの発表はわかりにくい」と言われたらどうでしょうか?
一気にやる気がなくなってしまいますよね^^;
子供も同じだと思います。まずは、悪い点は置いておいて、よかった点を褒めてあげること。声が大きいね、とかそんな小さなことでも構わないんです。
上手なところがひとつでもあるね、と見つけてあげること。そして「また話してみたいなあ」と思わせてあげることが大切です。
説明の仕方は学校では習わない
当たり前ですが発表の仕方も説明の仕方も学校では習わないです。
周りを見ながら覚えていく、という感じですよね。
発達障害の子はそこも自然には覚えていかないので、周りのサポートやちょっとしたコツを教えてあげること、人的な働きかけが必要になってきます。
日頃の生活の中でも「○○の件面白かったね。パパにわかるように教えてあげて」など説明の機会を持たせるのが良いと思います。
(パパからツッコミが入らないように、伝えておいてくださいね笑)
ドリル・ワークを活用する
説明の仕方や論理的思考をつけていくための問題集やドリルを活用します。
息子の場合効果があったのは以下の書籍です。
小学生からでも取り組みやすい論理トレーニングの本です。
ひとつの事柄を多角的にとらえてわかりやすく説明するための、悪い例・良い例を見て、良い例の形を参考にしながら自分で考えて説明していきます。
こういう問題集はとても少ないのですが、この本は本当によくできています!
著者の三森ゆりかさんの他の本もとても良いので大人がぜひ読んで、言葉のサポートをしてあげると良いと思います^^
あとは、論理エンジンで有名な出口先生のこちらの本です。
この本は内容はもちろん良いのですが、一番おすすめなのが、議論用のメモとして使える「伝えるノート」の付録です!
説明が苦手な子の訓練に最適ですので、これから夏休みにも入りますし、毎日ひとつお題を作って説明の機会を作ってみるのも良さそうですね^^
ぜひ、楽しんで子供の説明力をアップさせてみましょう!!
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