日々のつぶやき

基本は愛情。思い出させてくれるもの。

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ADHDの息子に接していてイライラ。そんなときに読み返す本があります。

基本的に、いうことを聞かない、我慢する力が弱い、あわてんぼうでうっかり、忘れ物多い。などなど怒られる要素が山ほどあるのがこの子達です。
思えばどれほどこれまで怒られてきたことか。。。。

いわゆる知的障害がなくグレーゾーンと言われる子達って、一見普通の子と変わらず見えるため、周りからはなかなか理解してもらえません。
息子の周りで息子に関わっている人だって、心底理解しているかどうか、怪しいと思うこともしばしば。
薬が効いているときは、学ぶ力もアップするので全く遜色なく見えて「全然普通の子ですよ〜」と言われて、「お母さんが大げさなんですよ〜」と言われてしまう。。
本当〜にこの「普通でしょ?」という言葉の無理解に、どれほど苦しんできたかわかりません(涙)

お母さんがニコニコ、穏やかでないと子供にはすぐに伝わってしまいます。
今日は私が穏やかになるための本として役立ったものものをご紹介します。

ご存知の方も多いであろう、佐々木正美先生の「こどもへのまなざし」シリーズです。

子どもへのまなざし (福音館の単行本)
続 子どもへのまなざし (福音館の単行本)
完 子どもへのまなざし (福音館の単行本)


本当〜〜〜〜に心の底から温かくなれる不思議な本です。
1冊目から3冊目まであってどの本も子育ての指針となるような本ではありますが、私が一番響いたのは、2冊目の「続・こどもへのまなざし」です。もうまさに息子のことを言っているような文章で、胸がいっぱいになります。
時折ページを読み返して、子供への気持ちを整理しています。

息子も本当に理解されません。
薬がよく合っているので、普通の子よりも真面目でしっかりしてるように思われてしまうこともしばしばあります。
でも、凸凹はひどいです。得意な面もあるので、「それができるのなら、これくらいできるでしょ?」と周りに要求されるけれど、できないのです。
それにこれまでどれほど苦労してきたかわかりません。。。



驚くのは学校の先生よりも身内や近い人間の方が理解してくれないってことが多いことです。(薬飲んでない日に合わせたら納得したりしますが)
周りの無理解に一番苦しめられているのは今でもです。
これからも理解者が多くなることは難しいと思います。
それならば、親くらいは最大の理解者であってあげたいなあと思うのです。

この子たちを叱らないで育ててください。
注意欠陥多動性障害や学習障害の子どもたちは、しばしば障害と思われないのです。
とりわけ、家族の人がそう思っていませんね。
自閉症の子どもの場合には、親が障害児だと思っていますから、手心を加えて育児をしていると思います。

けれども、この子達の場合には、親が障害児と思っていないし、あるいは思いたくないというところがあって、一般の子供と同じように育てようとする、あるいは、他の子と同じようにいろいろなことを早くさせようとします。
だけど、この子たちはなかなかできないのです。
この子たちは、服を着たり脱いだりするのも遅いです。お絵かきが下手で、体操も苦手です。いろいろなことに不器用なんです。

〜中略〜

ある意味で、私は障害児の中で一番傷ついて不幸な存在だとも思っています。
本当は理解されにくいのです。
障害児としては、ボーダーラインといわれるように軽いのです。
あるいは、障害児とはいわないほうがいいかもしれないという、境界領域にいる子どもたちです。
障害児というか、いわないかはどちらでもいいのですが、一番大切なことは、この子達に深い理解を示してあげるということだと思います。

「続 子どもへのまなざし」より
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ABOUT ME
りりん@マナハム管理人
高校生の息子を育てる母。勉強方法や子供の接し方研究中。 息子(最低評価で万歳の通知表→偏差値60程度の進学校に合格)子供のADHDに困り果てた小学生時代を経て、中学校からようやく子育てが楽しめるように。 Webのお仕事20年程度。