家庭でできる療育

読めずにテスト白紙から90点代に。発達障害の子を劇的に変える可能性があるビジョントレーニング

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息子が小学校の頃の話ですが、中学年くらいまでは、ほとんどまともに「読む」ことができずに、ほとんどテストは白紙で出している、というような状態でした。
漢字や計算問題はできたので、そこでなんとか点数を稼いでいるというだけで、成績もひどいものでした。
それが、じわじわと読めるようになってきて、高学年頃になると、ほぼほぼ安定して点数が取れるようになってきました。
「読む」という点において、取り組んだことを紹介してみます。

読む能力を高める、ビジョントレーニング

「読む」というのは、目の機能を向上させていくことが必須になります。
そのトレーニングとして有名なのが、ビジョントレーニングです。
簡単に言うと、「目の機能をアップさせるためのトレーニング」ということになります。

・読む力が足らない
・球技が苦手
・板書が苦手

など心当たりがあれば、視覚機能に問題がある可能性がありますので、試されると良いです。
ただ、これ、問題があったとしても、通常の眼科では発見されることは、ほぼありません。
オプトメトリスト、という視覚機能に関する資格を持っている方に、見てもらう必要があります。



息子の場合は、神戸のジョイビジョンさんで、北出先生に見てもらいました。
長く時間をかけて色々な検査を行ない、視力には問題がないけれど、眼球運動の動きが悪いことが分かり、息子用に毎日10分程度でできるトレーニングを組んでもらいました。
その後、半年に一度くらいで訪問し、機能について見てもらいました。
ビジョントレーニングといえば、北出先生の本が有名ですね。
小さい子でも取り組みやすい遊びをまじえたトレーニングばかりで、息子もボロボロになるまで使い込みました^^

今でこそ、長編小説に読みふけるようになった息子ですが、小学校の中学年くらいまではほとんど読むことが出来ませんでした。
息子が読めなかったのは、眼球運動の鈍さもさることながら、平衡感覚の鈍さも関係していたようです。
とにかくバランスをとるのが苦手。
片足立ちで5秒とまる、とか全く無理だったし、平均台も怖がっている状態でした。
バランス感覚の悪さは、読む力に直結しているそうです。
おそらく、見え方にも問題があったかもしれません。
(読めない子の場合、文字が歪んで見えたり二重に見えたりなどすることがあるようです)

遊びを交えながらできるトレーニングがたくさんある

今の息子は、読むことももちろん、板書も問題なくできていますが、当時、ある程度読めるようになってからよく見られていたのが、「勝手読み」です。
いわゆる「てにをは」を勝手に変えて読んでしまったり、という現象です。

テスト問題なんかだと、「ぼくが」を「ぼくに」と読んでしまうと、意味が全く変わってしまいますからね。
「〜〜です」を「〜〜でした」と勝手に変えて読んだりもよく見られました。

とにかく、問題を解くということよりも「読む」ということに一生懸命になりすぎてて問題を解くどころではない、という感じでした。

息子の場合は、お手玉に紐をつけたものをタッチするトレーニングと、北出先生の本の課題、あとはバランスボードを使ったトレーニングなどを行ないました。

ビジョントレーニングの良いところは、小さい子でも可能な、遊びながらやれるものが沢山ある、というところです。
パズルやカルタなんかもオススメです。
眼球運動が苦手な息子は、カルタが全然とれなくて、大泣きしていたのが懐かしいです。
タングラムやアボロなんかも、目の形を認識する機能が高まるので、ぜひやってみていただきたいと思います。
アボロは中々小さい子だと難しいですけどやりがいがあり、息子はかなりハマっていました。
タングラムは面白いものもあるようです^^

ドリル系のトレーニングでしたら、奥村智人さんが出版されているドリル類にも大変お世話になりました。息子が特に苦手だったのは、○×数字レースです。どうしてもミスが発生してしまい、これにはかなり鍛えられました。
指先の不器用な子のト書くレーニングとしても有効です。


目と手を連動するチカラを鍛える。トレーニングBOOK「○×数字レース1」 レベル3 (対象年齢の目安:中学年)

視線をすばやく動かすチカラを鍛える。トレーニングBOOK「見くらべレース」 レベル3 (対象年齢の目安:中学年)

視線をすばやく動かすチカラを鍛える。ノックノック ドリルシリーズ マスコピー レベル3 (対象年齢の目安:中学年)

今回紹介したドリル類や遊びをまじえたトレーニングをこつこつ継続することで、気づいたら学校のテストも徐々に取り組めるようになり、点数もじわじわと上がってきていました。

当時、ほんとうに「読めない」時期には、息子が本を一冊読み切るなんて無理だろう、なんて考えていましたが、高学年の頃には、ハリーポッターシリーズを全部読み切るまでに視覚機能が成長していました。

あとは、視覚機能を補助するメガネに出会えたのも大きいと思います。
メガネについてはこちらの記事に。
読むのがメガネで楽になった。ディスレクシアのお子さんにいい場合も。

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ABOUT ME
りりん@マナハム管理人
高校生の息子を育てる母。勉強方法や子供の接し方研究中。 息子(最低評価で万歳の通知表→偏差値60程度の進学校に合格)子供のADHDに困り果てた小学生時代を経て、中学校からようやく子育てが楽しめるように。 Webのお仕事20年程度。