中学1年

発達性協調運動障害の通院から学んだ最も大切なこと。

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息子はADHDと発達性協調運動障害を持っており、それぞれ別の専門医のところに通っています。ADHDの方は近場なので頻繁に通っていますが、発達性協調運動障害の方は専門医が近県にいるため、その先生のところに数ヶ月に一度通っています。

そちらの病院での相談と療育がそろそろ終了になることになりました。
思えば、療育は小学校に入る前の子が主なわけですから、息子のように大きくなった子をよく見てくださったものだと感謝の気持ちでいっぱいです。



息子は「やり方と方法」が定着すれば、できるようになる子です。
それはここ最近手伝ってもらっている家事や料理などの手順を見ていて明らかになりました。
覚えるまではちょっと時間がかかるけれど、いったん覚えたら真面目に全ての手順・確認作業を通じて家事をこなすことができるわけです。
私などは、結構手抜きを適当にやってでも早く済ませてしまうタイプなので、息子の方が「良い仕事をしている」と断然言い切ることができるでしょう。

しかしその定着までが一苦労なわけです^^;;;
そのために必要になるのは、スモールステップの精神です。
これを、この発達性協調運動障害でお世話になっている作業療法士の先生から教わりました。

例えば、キャッチボールをする、という課題があったとします。
その際に学校での体育などでは、「はい、2人組みになって始めて」という指示で、生徒たちが一斉に始めることでしょう。
しかし、息子の場合はその指示だけでは、いくら自分で頑張ろうとしても、一向にできるようにはならないわけです。
そこで、必要になるのが細分化と徹底したスモールステップです。

キャッチボールであれば、「投げる」という動作を10段階くらいに分けていきます。体重移動の仕方から腕の使い方、強いては指先の力の入れ方から細かく細かく分けて指導していきます。
すると、スキルが格段に向上するのです。
本当に、この先生のところに行く前と行った後では、ほんのちょっとの時間なのに、できることがぐぐぐっと増えているのです。

このスモールステップの精神は、勉強や家事、その他もろもろ息子に覚えて欲しい、定着して欲しいと思えること全てに活用できると考えています。

文章問題がわからないのであれば、一文節から細かく区切って頭でイメージできるか見ていきます。
英語の問題がわからないのであれば、どの文章からつまづいているのか、これもこまかく区切って見ていきます。
とにかく、スモールステップ。いや、むしろベビーステップと言ってもいいくらいかもしれません。

この子たちには定着しないのではない。できるようになることはたくさんある。
けれど、その方法が定型の子のようにざっくりとした指示でできるようになるのではなく、細かなサポートと方法が必要なだけ、という気がするのでした。

そんな大切なことを、この作業療法士の先生には教えていただいたと思っています。
今年度でもうお別れになることが決まりましたが、本当にありがたかったです。
あと少し、大切な時間の共有を全うしたいと思います。

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ABOUT ME
りりん@マナハム管理人
高校生の息子を育てる母。勉強方法や子供の接し方研究中。 息子(最低評価で万歳の通知表→偏差値60程度の進学校に合格)子供のADHDに困り果てた小学生時代を経て、中学校からようやく子育てが楽しめるように。 Webのお仕事20年程度。